卒業生のみなさん、お久しぶりです。お元気でしょうか?
総合生命科学部を卒業された方は、卒後1~9年間が経過されましたね。生命科学部の卒業生のみなさんは、今年の3月に第1期生として卒業されたばかりですね。社会におけるそれぞれのお立場で、頑張っておられることと思います。いずれのみなさんも、今は社会人としてもプライベートにおいても変化がある時期でしょう。1年後の自分が何をしているか予測がつかない「激動の時期」にいるようなものです。その上、おそらく忙しい毎日を過ごしておられると思います。そんな中でも、楽しむ心を忘れずにいて欲しいのです。大きな課題に取り組むとき、誰もが相応のストレスを感じます。そんな状況の時でも「楽しさ」や「幸せ」を見つけ出せると、「幸福感」が生まれ「ストレス感」が軽減します。それにより、精神的・肉体的に適度にリラックスでき、よりよいパフォーマンスを発揮できます。結果として、みなさんの体や心の不調を避けることができ、周囲からも評価されます。楽しいことを見つけることができない時は、スポーツ選手のメンタルトレーニングの一つを試してみましょう。プラス思考になるための心理的テクニックとして、例えば、「笑う」「笑顔になる」「できる!絶好調!とつぶやく」ことにより「ポジティブなイメージが湧き、心身を落ち着けて前向きに戦える」そうです。
さて、ウイルス学研究室のメインテーマは、今も「ボルナ病ウイルスの発症機構における環境要因の影響を明らかにすること」です。環境の要因によりストレスを受けた場合に、ウイルス感染症はどうなるのかを研究しているのですが、ストレスホルモンによりボルナ病が悪化する結果が得られました。皆さんが在学中に頑張って取り組んで下さった研究成果を公表していくことが私の使命なので、自分も頑張らなくては!と鼓舞しています。皆さんと共に過ごした経験や思い出も、私の研究活動におけるモチベーションになっています。
研究室の活動についてですが、コロナ禍にあった2020年~2023年は密を避けて感染予防をしながら研究活動を行うという制約がありました。また、集まって飲食することが禁止されていたので、研究室の親睦を図る青空勉強会、お誕生会、忘・新年会、研究室旅行、同窓会などの従来の活動は全て中止していました。今年の5月に新型コロナウイルス感染症が5類感染症に変更されたので、今後は感染予防をしつつ、研究室の交流も再開したいと思っています。卒業生の皆さんも元気な顔を見せてくださいね。
卒業生の皆さんは、これからも人生の岐路に立つことがあると思います。そういう時は、いろいろ考えて悩みましょう。そして一つの道を選んだなら、自分(の可能性)を信じてまずは邁進してみて下さい。人生に正解などありません。もし間違いに気が付いたら、軌道修正すればよいのです。目的に向かって最短距離で進むことも、遠回りしながら進むことも、それぞれ得るものがあります。失敗してもそこから学べばよいのです。みなさんを応援しています!