京都産業大学同窓会

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楽しい日々を特別研究生に感謝

(※2022年9月発行の同窓会報の内容を転載しています)
山田 修司 教授
理学部教授 位相幾何学・離散数学

 1991年に京都産業大学に奉職して31年が経ちました。

 初めに所属した理学部計算機科学科は,2003年にコンピュータ科学科と名称を変え,さらに,2008年の学部改組に伴い,私の所属は理学部数理科学科となりました。ですから,私と関わりのある卒業生は,計算機科学科,コンピュータ科学科,数理科学科を卒業された方です。

 計算機科学科の頃は私もまだ若かったので,飲みに行ったり学生の下宿で麻雀をしたりと,学生と一緒に遊んでいました。僕が最初に持った特研生の二人とは,特に良く遊びましたね。一度だけですが,学生を数名連れて琵琶湖バレーにスキーに行ったこともありました。

 授業の後で教卓に女子学生がやってきたので質問かと思っていたら「先生,何歳ですか」と不躾な質問をされて,思わず正直に答えたら「失礼しました」と帰っていってしまい,あれは何だったのかということもありました。

 また,学生の名前を憶えるのが苦手な私が珍しくフルネームで名前で学生を呼んだら,えらく感激してくれたことを今でも覚えています。学生の名前を憶えるのは大切だと教えてもらいました。

 数理科学科の学生二人を特別研究で引き受けたことがありました。ちょうど,冷夏で米が大不作の年で日本中が大混乱しているときに,その学生の一人が「実家で取れた米です」と私の家まで持ってきてくれたのには,大変有り難かったです。二人共優秀で,大阪市立大学,神戸大学の大学院に進学したので,卒業後もお互い数学の研究者として交流ができて嬉しかったです。

 コンピュータ科学科の頃の学生が二人,私の家まで訪ねて来てくれたことがありました。彼女たちに頂いたコーヒーカップは,今でも大切に使わせてもらってます。

 学生3人組を作って大学対抗プログラミングコンテストにも出場し,何度かアジア地区予選(と言っても,会場は国内ですが)にも行きました。

 数理科学科に移ってからしばらくして,滋賀県にある松の浦セミナーハウスで「数学合宿」をする,ということが山田特別研究の恒例行事となりました。施設でテニスをしてバーベキューを食べるだけではなくて,ちゃんと数学の勉強もしました。もっとも,その後のお楽しみもありましたが。

 その後,田中特別研究や東谷特別研究なども巻き込んで大人数で数学合宿をするようになりましたが,新型コロナの影響で,この2年間はできていません。今年こそは再開できたら嬉しいです。

数学合宿 2018年10月

 卒業生との関わりで最近あった大きなことは,学生の結婚式に呼ばれたことです。京都産業大学に来る前に働いていた愛媛大学の男子卒業生から結婚式に呼ばれたことはありますが,女子卒業生から結婚式に呼ばれたのは初めてでした。しかも,お色直しで入場するときのエスコートの大役をさせてもらったのは嬉しかったです。先生冥利に尽きました。

 今は,新型コロナの影響がまだ続いていますが,早く収束して以前のように,雲ヶ畑の河原でバーベキューをしたり,木屋町のあたりでみんなで盛り上がったりと,学生と一緒に楽しめる日が来るの心待ちにしています。