卒業生の皆様、お元気でご活躍の事と存じます。
神山のキャンパスは清々しい夏の装いに包まれています。一方で、Covid19の猛威は衰えを見せず、大学のあらゆる活動が時々刻々と変化する事態を前に的確に対応する事が求められているのが現状です。
このたび事務局より『同窓会報』への投稿の依頼を受けたのを機に、外国語学部同窓に向けて広くHPの「卒業生からのメッセージ」の原稿を募る事を企画いたしました。広報委員長の田畑恒平先生のご尽力の下、「卒業生からの申し込みフォーム」をデザインして、申込フォームを受理した後の運用手順を広報委員の間で確認した上で、FormsのURLに加えQRコードも作成していただきました。
https://forms.gle/LP4tnbHmTAveWSpK8
皆様に「卒業生からのメッセージ」への投稿を自薦・他薦を問わず広くお願いするのには、差し迫った理由があります。外国語学部の新1年生が春学期の最初に必修する科目の中に「基礎演習」と言う授業があります。情報倫理の自習を皮切りに、履修生が最初に作るのが「大学四年間の学びの目標・計画表」です。在学中にこの授業を受講された方にはお馴染みの表ですが、「学び」の教材が他ならぬこの「卒業生からのメッセージ」なのです。事前学習で「卒業生からのメッセージ」の中から最も印象に残ったものを保存します。授業ではグループに分かれてお互いの一押しメッセージを5分ほどにまとめて紹介し選んだ理由を説明し、聴く人はそれぞれの紹介にコメントを付けて、グループ内で最も共感の高かったものを選びます。クラス全体で、HPの画面を共有しながら各グループで選ばれた「メッセージ」の紹介と選ばれた理由を聴きます。これらの先輩たちのメッセージを踏まえて、これからの4年間の自分の目標・計画を1年単位で書くのが宿題です。
メッセージの原稿は当初は教員が周囲の卒業生に声をかけて作成をお願いしていました。HPの開設当初に寄せられたメッセージの中には、「息子が大学1年生です」と今年の年賀状で教えてくれた方の「10年以上前の状況を現在形で述べた」メッセージも含まれています。懐かしいメッセージを読みながら、この卒業生の方は今どうされているかなと思う事も屡々あります。メッセージの更新は待ったなしの懸案事項です。卒業生の皆様には自薦はもとより、「活躍されているあの先輩・あの同期生・あの後輩からメッセージを書いてもらうのが好い」と言う方をご存知でしたら、そちらも是非ご推薦頂けますでしょうか。
今年、3年ぶりに「基礎演習」を担当しています。1か月ぶりに対面授業に戻った教室でこの『同窓会報』への投稿の事を学生に伝えると、クラス内で「卒業生からのメッセージ」を画面共有している授業風景の撮影を買って出てくれました。それが掲載の写真です。春から始まったアカデミック・スキルの学修も、今はレポートの書き方を終えて、プレゼンテーションの仕方を残すのみとなりました。最初の講義の聞き方、文献の読み方を学習していた頃はまだ高校生っぽさが残っていた学生達ですが、情報収集の方法で「文献リスト」を作成した辺りから俄然大学生らしい応対に変わってきました。今年の新1年生も大学での学びに自信を持って臨めているのは、ひとえに「卒業生からのメッセージ」の持つ発信力の御蔭と感謝申し上げております。